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診断コマンドの種類

この項では、JDK Mission Controlの診断コマンドについて説明します。

標準コマンド

標準コマンドは、iという文字が円内にある緑色のアイコンで示されます。これらは一般的な診断情報を提供します。

  • JFR.check

    実行中のJFR記録のステータスを出力します。

  • JFR.dump

    指定されたJFR記録内の現行データを記録ファイルにダンプします。

  • JFR.stop

    指定されたJFR記録を停止します。

  • VM.check_commercial_features

    商用機能のステータスを出力します。

  • VM.command_line

    JVMの起動に使用されたコマンド行引数を出力します。

  • VM.flags

    JVMフラグとその現行値を出力します。

  • VM.system_properties

    システム・プロパティとその現行値を出力します。

  • VM.unlock_commercial_features

    商用機能をロック解除します。

  • VM.uptime

    JVMの起動時からの稼働時間を出力します。

  • VM.version

    JVMバージョン情報を出力します。

  • help

    使用可能なコマンドのリスト、指定されたコマンドのヘルプ情報、または全コマンドのヘルプを出力します。

高度なコマンド

高度なコマンドは、感嘆符(!)が三角形内にある黄色のアイコンで示されます。これらはリソースをより必要とし、JVMパフォーマンスにも影響しますが、情報をさらに提供します。

  • GC.run

    ガベージ・コレクタを実行するjava.lang.System.gc()メソッドを呼び出します。ガベージ・コレクションのパフォーマンスは、Javaヒープのサイズと内容によって異なります。

  • GC.run_finalization

    ファイナライズを保留中の全オブジェクトのファイナライズ・メソッドを実行するjava.lang.System.runFinalization()メソッドを呼び出します。

  • JFR.start

    JFR記録を開始します。

  • Thread.print

    すべてのスレッドのスタック・トレースを出力します。

  • VM.native_memory

    ネイティブ・メモリー使用状況を出力します。

内部コマンド

内部コマンドは、感嘆符(!)が逆三角形内にある赤色のアイコンで示されます。これらは詳細な診断情報を提供しますが、JVMパフォーマンスに大きく影響します。その影響は、Javaヒープのサイズと内容によって異なります。

  • GC.class_histogram

    詳細なJavaヒープ使用状況の統計を出力します。

  • GC.class_stats

    Javaクラス・メタデータの統計を出力します。このコマンドでは、JVMの起動時に-XX:+UnlockDiagnosticVMOptionsが有効であることが必要です。

  • GC.heap_dump

    HPROFファイルへのJavaヒープのダンプを生成します。


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